グラベルバイクにサスペンションフォークは必要なのか

答えはあったほうが楽しい。

その答えを後押しするグラベル用サスペンションフォーク、ケーンクリーク・インバートSLが入荷したので早速キャノンデール・トップストーンに装着しました。

インバートSLは倒立タイプのエアサスペンションで、超がつくほどの軽さが魅力の一つ。重量は実測で1,040gほど(カタログ値は990g)。
今回取り付けたトップストーンにはレフティサスペンションがついていましたがその差は−600g。ホイールも併せて変えているので合計で800gくらいの減量。ペダル、ドロッパーまで付けても9.8kgでした。

ストロークは30mm。

ダンパーやロックアウトは 排除され軽量に貢献しています。

肩下寸法は425mmで45mmオフセット。ちなみにトップストーンのレフティ・オリバーは肩下423mmで55mmオフセット、リジッドの標準カーボンフォークは407mmで55mmオフセットです。

 

実際どうなのか

いつものお山を走ってきましたが、期待を遥かに超える楽しさです。トップストーンとの相性は抜群に良いです。

キャノンデール・トップストーンはキングピンサスペンションのおかげで元々快適な乗り味ですが、地面からの突き上げなどの衝撃の角が取れさらに滑らかな乗り心地になりました。

純正カーボンフォークと比べると下りでの走破性は当たり前に向上していて、これまで身構えていたところも普通に走れるようになってすこぶる楽しいです。

登りでも効果を発揮してくれました。特に縦溝があるような荒れた登りではフロントホイールが引っかかりにくくなり、減速しにくいのでこれまでよりも登りやすくなりました。

インバート SLはダンパーとロックアウト機構が排除されています。それらがないことによる不安定さや無駄な沈み込みなどが最大の懸念だったのですが、気にするほどではありませんでした。

登りでダンシングしている時は確かに動いてはいますがロスを感じるほど邪魔をするわけでもなく、ダンパーがないからといってフワフワ落ち着かないわけでもなかったです。

30mmのストロークもきっちり使っていましたが、不快な底着き感もありません。

不思議なサスペンショフォークです。

僕はトップストーンでオンロードを走ることのほうが多いのでヒルクライムの時のロスやダイレクト感などを考えるとリジッドフォークのほうがいいかな…なんて思っていましたが、そこにこだわる意味はないんじゃないかと思い始めています。

これまでの概念を大きく変えてきたパーツはいくつかありますが、これもその一つかもしれません。

現在はトップストーンに装着されていますのでぜひみなさんも実際に乗って体感していただきたいです。今後OTSOやSUTRAなどトップストーン以外のグラベルバイクにも取り付けて試す予定なのでお楽しみに。

30mmストロークのINVERT SLは国内在庫は完売でグランピーでは2本確保しました。1本はまだフリーです。

40mmストロークでロックアウト付きのINVERT CSもありこちらは今のところ取り寄せできます。

興味のある方はご相談ください。

canecreek

invert SL
税込199,980

invert CS
税込217,800円