KYBのMTB用サスペンションが発売決定!先行予約受付中です

昨年辺りからじわりじわりとプロトタイプが目撃され始め、今年に入るとレースやイベント会場などで展示や試乗ができたり、何かと話題に上がっていたKYBのMTB用サスペンション。
そのKYBの国産MTBサスペンションがいよいよ市販化されることになりました。

グランピーでも先行予約の受付を開始しました。
過去にはダウンヒル用のサスペンションが一部チームに供給されていたこともあるので浪漫を感じずにはいられません。
どんなサスペンションなのか
まずKYB(カヤバ)についてざっくり。
KYBはモータースポーツのサスペンションを長く作ってきた国内メーカーで、今回のモデルはMTB専用モデルとして新規設計されています。
このサスペンションは、倒立構造のシングルクラウンサスペンションフォーク。

基本的なスペックは以下のとおり。
- スタイル:倒立
- ホイールサイズ:29 / 27.5インチ対応
- トラベル量:160mm
- コラム:1.5テーパー
- アクスル:20×110 Boost
- スプリング:コイル+エアアシスト
- 価格:税込274,780円
- 発売時期:2026年2月中旬予定
実際に乗ってみて感じたこと

7月のシマノバイカーズフェスティバルの時に僕も実際に試乗させてもらいました。
正直に言うと、手でタイヤを持ってこじると、正立フォークのようなカチッとした剛性感はありません。むしろふにゃふにゃです。
ただ、乗って走らせたときの印象は別。剛性不足は感じず適度なしなやかさがあって、荒れた路面をいなしてくれているようなイメージです。
剛性で路面を押さえ込むというより、安定感で走りをまとめてくれるタイプ、という印象です。
どんな人・用途に合いそうか
想定としてはe-MTB向けではありますが、160mm前後のストロークに対応したトレイル〜エンデューロ系のペダルバイクにもいいと思います。

また、フルサスだけでなく、たとえばUnAuthorized 33rpmやChromag Rootdown、KONA Honzo ESDのようなロングストローク対応のハードテイルとの組み合わせもアリだと思います。
ハードテイルでフロントの落ち着きや吸収性を重視したい人には、相性は悪くなさそうです。
今使っているサスペンションが「ちょっと硬い」「荒れた路面でバタつく」と感じている人には、方向性としてハマる可能性があります。
気になる価格は?
価格は税込274,780円。
海外他社ブランドのハイエンドモデルともなれば30万〜40万円くらいでしょうか。国内生産のハイエンド倒立フォークと考えれば比較的お手頃な設定ではないかと思います。

スペアパーツから新品が1本組めるくらいには補修部品も準備されるようなので、修理も含めて比較的容易で安心できます。
最後に
発売は2026年2月中旬予定。
現在は先行予約受付中です。
サスペンションは、数字や写真だけでは決めにくいパーツ。
詳細は清水にご相談ください。