「あれ?TRPってこんなに良かったっけ?」と思わせる、最新ブレーキ事情
TRPって聞いてどんなイメージがありますか?
「なんかちょっとマイナーなメーカー?」とか「完成車についてる安いブレーキ」なんてイメージじゃないですか?僕もそうでした。正直、数年前までのTRPには“高級感”や“ハイパフォーマンス”という印象はあまりなかったかもしれません。
でも、ここ数年でTRPのイメージは変わってきました。まるで別物。
特に今回ご紹介するEVO PRO ブレーキセットとRS01Eローターは、そのイメージを覆す仕上がりです。
アーロン・グイン監修、本気のDHブレーキ「EVO PRO」
まず注目すべきは、DH界のレジェンド・アーロン・グインが開発に携わったという事実。これだけで、TRPが本気でレースシーンを狙っていることが伝わってきますよね。
EVO PROは、前作「DHR-EVO」をベースに再設計された2世代目。人間工学に基づいたレバー形状や、4ピストンキャリパーによる強力な制動力はもちろん、新たに搭載された「パッドアクティベーションダイヤル(PAD)」で、パッドがローターに当たるタイミングを工具なしで調整可能。リーチもダイヤル調整できるので自分好みのブレーキフィーリングを細かく作り込めるんです。
さらに、レバーの取り付け角度もハンドルバーに沿うように改良され、今どきのインターナルルーティング対応のバーやフレームにもピッタリ。
2.3mm厚!強化したローター「RS01E」
このEVO PROとぜひセットで使いたいのが、2.3mm厚の強化ローター「RS01E」。
近年のDHバイクやE-MTBでは、制動力と放熱性を高めるためにローターが厚く、大径化する傾向があります。TRPもそれにしっかり対応してきました。RS01Eは180mmから最大223mmまでラインナップがあり、しかも防錆処理済みのステンレス製。悪天候や洗車にも強く、見た目もシャープ。まさにハードユースを見越した本気仕様です。
「TRP=安物」の時代はもう終わった
今回ご紹介したブレーキセットを実際に手に取ってみるとわかるのですが、仕上げの美しさ、操作感、剛性感、どれをとっても高品質。
TRPはもう、“完成車についてる安物パーツ”というイメージを脱却し、本格派のレースブランドへと進化しています。
もちろん、TRP製品の多くはまだ国内での知名度こそ他ブランドに比べて低いかもしれませんが、性能・品質の面では 申し分なし。他人とちょっと違うチョイスをしたい人にもおすすめです。
まとめ
TRPはここ数年で大きく進化を遂げたブランドです。アーロン・グインが開発に関わった「EVO PRO」は、ワールドカップレベルのレースでも通用する本格的なブレーキであり、パッドアクティベーションダイヤルなどの最新機能を搭載。フィーリングの調整幅も広く、上級者はもちろん、操作感にこだわるライダーにもおすすめです。
カラーバリエーションは、ハイポリッシュゴールド(HPGD)/ハイポリッシュグレー(HPGR)/ブラック(BK)の3色。価格は前後セットで税込¥83,160円〜¥87,560円(レバー・キャリパー・ホース・パッド付属)。10万円オーバーも珍しくない他社ハイエンドブレーキと比べると非常に高コスパです。
セットで使いたい「RS01E」ローターは、2.3mm厚の高剛性仕様で、過酷なDHやE-MTBシーンでも安定した制動力を発揮。見た目も美しく、防錆加工が施されているためメンテナンス性にも優れています。180mm/203mm/220mm/223mmの4サイズ。価格は1枚あたり税込6,050円〜7,700円。
かつての「TRP=安価でそれなりの性能」というイメージは、もはや過去のもの。現在のTRPは、性能・品質ともにトップブランドと肩を並べる実力を備え、本格派ライダーにこそ使ってほしいブランドへと成長しています。
店頭には、TRP EVO PROを実際に装着した車両もあります。
ぜひ見て、触れて、その進化を体感してみてください。きっと、TRPの印象が大きく変わるはずです。