1300gなのに20万円以下で買えるグラベルホイールができました
発売以来、ご好評いただいているグランピーセレクトのグラベルホイールセット。
グランピーで選んだリム、ハブ、スポークで手組したこのホイールをベースに、ハブとスポークの構成を変更した別バージョンを作りました。

そしたらなんと20万円以下で1300gのホイールができました!
使ってみたいハブがあったというのが一番大きなきっかけですが、蓋を開ければ非常にコスパの良いカーボンホイールが出来上がりました。
ベースはグランピーセレクトホイール
元となっているのはこちらのホイール
👉 【グランピーセレクト】グラベル用ホイールセット「グロータックxインダストリーナイン」
税込228,000円で1250gというハイコスパホイールとしてご好評いただいています。
今回はこのホイールと同じGrowtac EQUALカーボンリムを使っています。

内幅25mmでフックレス、330gで1本38,500円という脅威のコスパを誇るカーボンリム。

リム自体のバランスや精度が良く、近年の規格に準拠した設計。それでここまでのコスパを超えるものにはまだ出会えていません。
使いたいハブありきでのスタートですが、ハブやスポークを変えることで、ホイールのキャラクターがどう変わるか見てみたい、という意図もありました。
やたらと回って驚いたHOPE PRO5ハブ
今回使ったハブは HOPE PRO5 ストレートプル。

このハブを選んだきっかけは、お客さんのバイクにHOPEのハブを組んだときにやたらとよく回ると感じたこと。点検のための試乗程度でしたが、「これは一度ちゃんと使ってみなければ」と思わせる感触でした。

PRO5ハブのエンゲージメントは3.3°の108ノッチ。INDUSTRYNINE SOLiXの605ノッチには遠く及びませんが、ロード系ハブとしてはとても多い部類。それなのにフリー空転時の抵抗は非常に低く感じます。

また、HOPEは雨の多いイギリスのブランド。当然、耐水性も重視されていて、日本の環境とも相性が良いと容易に想像できます。
カラーはBlack、Blue、Orange、Purple、Red、Silverの全6色。
スポーク数は24本。
フリーボディはシマノHG、シマノMS、スラムXDRから選べます。
ストレートプルでカッチリさせたい

ストレートプル仕様のハブを選びました。
ストレートスポークは、Jベンドスポークに比べてスポークにかかる負荷が分散しやすく、しっかりした組み上がりを狙いやすい、といわれています。

採用したスポークはSAPIM CX-RAY。
オリジナルのグランピーセレクトホイールで採用しているスポークはPILLAR WING20。
PILLAR WING20はどちらかと言えば「しっとり系」と言われるのに対し、CX-RAYは「カッチリ系」という声が多いスポーク。重量、形状、値段がほぼ同じなのに銘柄で違いがでるのは面白いですね。
そのカッチリのイメージに寄せた構成です。
また、今回はストレートプルタイプのハブで組みましたが、一般的なJベンドタイプもあります。
ひとまず完成。これから試します

完成重量は1308g。オリジナルのINDUSTRYNINE SOLiX版が1249gで50gの差。リムは同じ、スポークもおよそ同じ重量なのでほぼハブの重量差。中心部分なので誤差と考えて良いでしょう。
最終的な評価は実際に乗ってみてから。しばらく乗ってみて、既存のグランピーセレクトホイールとの違いも含めて、感じたことは改めて共有できればと思っています。
スペックと価格
リム
Growtac EQUAL RMCD-302530 カーボンリム
ハブ
HOPE PRO5 ストレートプル 24H
スポーク
SAPIM CX-RAY(ストレートプル)
ニップル
PILLAR DSN16
完成重量
1308g
価格(税込)
188,000円
最後に
軽量でコスパ良いグラベル用カーボンホイールをお探しの方はぜひ候補に入れていただきたいホイールです。
グラベル用とは言っていますが、30c以上の太めのタイヤが好きな人ならロードバイクやエンデュランスロードにもぴったりだと思います。
グランピーローンもご利用いただけます。
その他詳しいことは清水までご相談ください。