トランジション 新型センチネルをカスタムしました
体が動くうちに挑戦したいこと
40歳を過ぎた頃から漠然と感じ始めたいつまでマウンテンバイクに乗っていられるのだろうか?というちょっと切ない思い。
同じように感じている同世代の方もいるようで、今回のオーナー様も「やりたいことは、やれるうちにやっておきたい」——そんな思いからフルサスマウンテンバイクをご購入いただきました。
選んでいただいたのは Transition Sentinel Alloy Deoreビルド
実はMTBの購入は今回が初めて。他ジャンルに親しまれていましたが、ずっと頭の片隅にあったのが ダウンヒルへの挑戦。
せっかく MTB を手に入れたからには、ただ乗るだけじゃなく 1回1回のライドを大事に、思い切り楽しみたい。今回のバイクは、そんな気持ちを後押ししてくれるカスタムも施しています。
Sentinel というベースマシン
Sentinel は 160mm フロントトラベル × 150mm リアトラベルを備えた29er。トレイルライドからエンデューロ、ゲレンデダウンヒルまで幅広く対応できる非常に汎用性が高いフルサスMTBです。ダウンヒルをしっかり楽しめるのに登りも軽やかな本当にオールマイティな1台です。
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ジオメトリ
ヘッド角は約 64° と寝かせ気味で、下りの安定性に優れます。シート角は立ち気味なので登りの効率も確保。フレームサイズごとにチェーンステイ長を最適化しており、常にバランスの取れた挙動を実現しています。 -
フレーム素材と仕様
今回選んだのは堅牢で扱いやすい アルミフレーム の Deore ビルド。価格を抑えつつもMTBの世界にしっかり飛び込める安心のエントリーパッケージで、カスタムベースとしても申し分ありません。 -
ライドフィール
Transition 独自の「GiddyUp」サスペンションは、初期の動き出しが滑らかで、中盤〜終盤にかけてしっかり支える設計。登りでの効率と下りでの安定感を両立しています。
特に印象的なのは ダートの登りでの軽やかさ。見た目やスペックからは下りに特化した印象ですが、実際に踏み込むと驚くほどスムーズに登っていけます。 -
拡張性
Sentinel は マレット(前29 / 後27.5)にも対応。さらに、リアショックを長いアイストロークのものに交換すれば リア160mmストローク化 も可能です。標準仕様のままでも万能ですが、ライダーの好みや走るフィールドに合わせてカスタムできる余白がしっかり用意されています。
カスタムポイント:下りを快適に
今回のカスタムテーマは「ダウンヒルを上質に」。具体的には次の 2 点を軸にしました。
1. サスペンションフォークを OHLINS RXF38 m.3 へ
純正の160mm フォークから、剛性とダンピング性能に定評のある OHLINS RXF38 m.3 に交換。
大径スタンションがもたらす安心感、最新のエアスプリング&ダンパーによるしっとりとした追従性とサポート感は、岩場や高速区間での安定性を大幅に引き上げます。
初めて触った人は空気圧が間違っているのでは?と思うほど動きがスムース。手に伝わる振動が非常にマイルドなので初心者の方でも安心してダウンヒルできます。
2. ブレーキを 新型 XTR にアップグレード
もうひとつは制動力。純正ブレーキでも十分走れますがちょっと頼りない感じ。ストッピングパワーとコントロール性を兼ね備えた 新型 Shimano XTR にアップグレードしました。
長いダウンヒルでも安定した制動力を発揮し、ダウンヒルでの安心感が際立ちます。
その他にも
ペダルにはスコットランドのPINND CS2ペダル
コラムへ仕込めるミニラチェット工具のGranite Design Stash RT Ratchet Tool Kit
普通のベルとしても熊鈴としても使えるGranite Design Cricket Bell
ここからさらにカスタムするなら
Sentinelの可能性はまだまだ広がります。次のステップとしては、こんなカスタムもあります。
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マレット化
もっとダウンヒル寄りにしたいなら、リアホイールを 27.5 インチに変更。お尻まわりのクリアランスが増え、操作性や急斜面やドロップでの安心感が高まります。 -
キックバック軽減アイテム
トランジションのサスペンション構造は特性上、ややキックバックが強め。これを軽減することで、想定外の挙動を抑えたり、サスペンションがよりスムーズに動くようになり快適性と安心感が増します。
O-chain や Rimpact Chaindamper(クランク取付タイプ)、e-thirteen Sidekick ハブ(ハブ内蔵型)などがあり、好みに応じて選べます。
最後に
初めての MTB として選んだ Sentinel(アルミ Deore ビルド)。そこに OHLINS フォークと XTR ブレーキを組み合わせることで、「体が動くうちに挑戦したいダウンヒル」をより快適に、そして 毎回のライドを全力で楽しめる一台 に仕上がりました。
さらにカスタムを重ねれば、より自分らしいバイクへと進化していきます。
これからいろんなフィールドで楽しんでくださいね。
トランジション・センチネル Alloyの各モデルは取り寄せ可能です。
本国に在庫がある場合は納期は1ヶ月ほど。
価格は
フレームセット:396,000円
完成車:616,000円〜847,000円
各モデルの詳細はお問い合わせください。