MTBに乗るなら知っておきたい! MTBでショートクランクを選ぶべき理由
最近、ロードバイクでも話題のショートクランク。その背景には、膝や腰への負担軽減や高ケイデンスでの効率的なペダリングが注目されていることがあります。
実はマウンテンバイクではショートクランクが当たり前なんです。ダウンヒルのテクニカルなセクションや、登りでの扱いやすさが抜群で、障害物の多いトレイルを攻略するのに役立つからです。中には135mmなんて超短クランクを使っている人も。
今回は、ショートクランクがMTBでおすすめな理由を、メリット・デメリットとともに解説します!
ショートクランクのメリット3つ
- ペダルクリアランスの向上:障害物を避けやすく、テクニカルなトレイルで有利。
- ジャンプの安定性:足の動きがスムーズになり、空中でのコントロールが向上。
- ケイデンスが上げやすい:高回転でスムーズなペダリングが可能。
ショートクランクは、ペダリング効率の向上や膝・腰への負担軽減にも貢献し、特にトレイルライドやジャンプの多いライドスタイルに適しています。
1. ショートクランクとは?
完成車のクランクは170mm〜175mmが定番ですが、それより短いものを一般的にはショートクランクと呼んでいます。MTBでは特に、ダウンヒルやジャンプの多いライド、障害物の多いトレイルでの操作性向上が評価されています。
2. ショートクランクのメリット
(1) ペダルクリアランスの向上
クランクが短いことでペダルが地面や障害物に当たりにくくなり、テクニカルなセクションでもスムーズな走行が可能。
(2) ジャンプの安定性向上
前後のスタンスが狭くなることで脚の可動域が増えるので、ジャンプ中のバイクコントロールが向上、安定感も増します。
(3) ケイデンスが上げやすい
短いクランクはペダリングの回転がスムーズになり、効率よくスピードを維持できます。
(4) 登りでスリップしにくい
スリップしやすい急な登坂では、体重を乗せて漕ぐとスリップしやすくなります。軽いギアで高いケイデンスを維持しながら登ることで、トラクションを失わず安定した登坂が可能になります。
3. ショートクランクのデメリット
(1) トルクが減少する
短いクランクではてこの原理が働きにくく、一漕ぎのトルクが減少する可能性があります。
(2) 速くなるとは限らない
高ケイデンスを維持できる反面、ギア比やライダーのスタイルによっては必ずしもスピードアップやタイムには直結しません。
(3) 慣れが必要
長いクランクに慣れている場合、ショートクランクに変更すると最初は違和感を感じることも。でも数回乗ったら慣れます。
(4) 選択肢が限られる
ショートクランクのモデルはまだ少なく、価格が高めのこともあります。
4. ショートクランクを選ぶときのポイント
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現在のクランク長をチェック 最近のMTBでは最初から165mmのクランクが付いていることもあるので、その場合は無理に交換しなくてもOK。
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違いを感じたいなら-10mmを目安に 現在使用しているクランクより10mm短いものを選ぶと、変化をはっきり体感しやすい。
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短ければ良いわけではない 極端に短いクランクは合わないこともあるので、自分のライドスタイルに合わせて選ぶのがベスト。
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バイクの種類による違い
- フルサスペンション:リアサスペンションの沈み込みによりBB(ボトムブラケット)の高さが変動するため、より短いクランク長を選んでも良いです。
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ハードテイル:BBの高さが一定なので、ペダルクリアランスとペダリングのバランスを考慮して選べる。
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ギア比の調整 トルク不足を補うために、チェーンリングやスプロケットの歯数を調整するのがおすすめ。
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試乗して感触を確かめる 実際にショートクランクを試して、自分のスタイルに合うか確かめるのがベスト。店頭にはショートクランク搭載のMTBもありますのでお試しください。
5. おすすめのショートクランク
初めてショートクランクにチャレンジするなら、FORMOSA MTBクランクがおすすめです。リーズナブルなのでいろんなサイズにチャレンジしやすいです。また、155mm〜175mmと幅広いサイズから選べるのも魅力。マイサイズを見つけやすいです。
6. まとめ
ショートクランクは、ペダルクリアランス向上・ジャンプの安定性・ケイデンス向上といったメリットがあり、特にテクニカルなライディングをするMTBライダーに適しています。
また、クランクは自転車の"顔"とも言えるパーツ。交換することで性能だけでなく、見た目やカスタムの楽しさも味わえます。
ただし、トルクの変化や慣れの問題もあるため、ギア比の調整や試乗をして自分に合った選択をするのが大切。無理に交換せず、現在のクランク長を確認しながら慎重に選びましょう。
「もっとスムースに走りたい!」「膝や腰への負担を減らしたい!」という人には、ショートクランクは間違いなくおすすめです。ぜひ試してみてください!