なんでも良いわけではないマウンテンバイクのシューズのお話

マウンテンバイクを楽しく安心して乗るために重要なものの一つがペダル。

ペダルにもいろいろありますがマウンテンバイクにおすすめなのはフラットペダル。踏み面が大きくしっかり踏めて、付属のピンがシューズにがっちり食い込んで滑りにくいです。荒れた路面でも足が外れにくくて安心です。

フラットペダルで乗りこなせるようになるのがMTBのスキルアップには必要不可欠で最短距離です。

でもペダルはいい感じの付いてるのにそのシューズで大丈夫?という人、結構います。

ランニングシューズだったりブーツだったり…

実はMTBで使うシューズはなんでもよいわけではなくてペダルと同じくらい重要ものなのです。

というわけで今回はペダルではなくてシューズのおはなし。

マウンテンバイクに乗るときのシューズには備えておいてほしい条件があります。

それは

1、フラットでよくグリップするソール

2、しっかりしたミッドソール

3、トーカップがついている

MTBシューズとして最低限満たして欲しい条件はこの3つです。

逆に言うとこの3つさえ満たしておけばどれでもいいです。

ちょっと詳しく説明すると

1、フラットでよくグリップするソール

フラットなソールは足の裏全体でフラットペダルとしっかり密着し安定して自転車をコントロールできます。天候に関係なくしっかりグリップしてくれるソールは安心感が増します。いざという時にツルッと滑るシューズでは安心して身を任せられません。

 

2、しっかりしたミッドソール

ミッドソールがしっかりしていると体重をかけたり地面から衝撃があってもソール自体は必要以上に変形しなので、ベストな位置で踏めていなくても多少踏み外していても充分踏ん張れます。ベストなポジションで踏めていなくて気を散らされることが少なくなります。地面からの衝撃も緩和してくれます。でも、ビンディングシューズのようにガチガチに硬すぎるのも良くないです。

 

3、トーカップがついている

マウンテンバイクが走るところは綺麗な路面ばかりではありません。岩や根っこや切り株などが地面から飛び出ていたりします。トーカップは岩や切り株などからつま先を守ってくれます。トーカップのないシューズでつま先をぶつけるとそれはもう痛くて痛くて…

 

VANSじゃだめなの?

そんな質問もよくあります。

VANSはマウンテンバイクに乗るときの定番シューズの一つでもあります。

答えは、

悪くないけどベストではない

です

MTB用シューズのほうが楽で安心です。

 

VANSの特徴も紹介しておきます。

最大の特徴は薄くてとても柔らかいワッフルソール。

 

足の指でペダルを掴めるほどしなやかでよくグリップします。

しなやかなので路面の状況や自転車の挙動が掴みやすくプッシュプルなど加重抜重の微調整がしやすいです。

VANSを好んで使う人はこのワッフルソールが好きな人が多いと思います。

ペダルからの情報を繊細に感じたいダートジャンプやパンプトラックなどはむしろVANSのほうが調子いいことが多いです。

反面、この柔らかさがデメリットになることもあります。大きな衝撃があった時は、衝撃がダイレクトすぎて足の裏が痛いと感じることもあります。また、ベストな位置を踏み外すと途端に不安定になるという面もあります。

大小様々な衝撃が絶えず加わり足の出し入れも多いダウンヒルやトレイルなどではデメリットの方が勝る場合が多いでしょう。

適材適所です。

実は僕も昔は好んでVANSを履いていたのですが、ある日MTBシューズを試した時にVANSにはないメリットを感じてもう戻れないと思いました。それは最初にお話しした3つの条件のうちの”しっかりしたミッドソール”と”トーカップ”です。それ以来MTB用シューズを使っています。

VANSがダメじゃないけどベストではない理由もここにあります。よくグリップするけど安心できないのです。

あと、スタイルの好みはあると思います。デメリットも含めてVANSのスタイルが好きだという人はそれでいいと思います。それはそれでかっこいいと思うので。


 

話は戻りますが、最低限欲しい3つの条件に加え、砂や泥が靴の中に入りにくくするタン(ベロ?)の構造、水が侵入しにくい仕上げや製法などMTBに特化したものも多くあります。

その他には靴自体の重量やソールの厚さなどメーカー、モデルによってさまざまです。

最近いろんなメーカーがMTB用シューズを作っています。どのブランド、どのモデルでも基本は押さえてあってどれを選んでもそれなりに満足できるので気に入ったものを履けばいいと思いますが、これまで個人的にもいろいろなシューズを履いてきた中で特に調子がよかったシューズを紹介します。

 

GIRO LATCH/ラッチ

特筆すべきはその軽さとソールの薄さ。

42サイズで327g。ここまで軽いMTBシューズは他にないです。

ソールは一般的なMTBシューズに比べ約5mmほど薄いのでペダルとの距離が近くコントロール性が抜群。グリップ力は強すぎずいい塩梅です。

そして何より歩きやすい。自転車から降りて歩くシチュエーションが多くても軽さと相まって疲れにくいです。

トレイルライドにはこれ一択だと感じた1足です。

GIRO LATCH/ラッチ

 

RIDECONCEPTS VICE/バイス

ぱっと見はローテクスニーカー。でも中身は最先端のガチなMTBシューズです。

程よいグリップ力でフラットペダルとの相性は抜群です。ダートジャンプからダウンヒルまでオールマイティーに使えます。

ジーパンに合わせても全く違和感ないのでカジュアルスタイルの人には特におすすめ。

MIDカットモデルもあるのでお好みのスタイルで選べます。

RIDECONCEPTS VICE & VICE MID

 

とりあえず専用シューズが欲しいという場合はこちら。

RIDECONCEPTS LIVEWIRE/ライブワイヤー

とりあえずといえども欲しい条件は全て揃っていてこれと言って不満はありません。

全てが平均以上。まず失敗のないモデルです。

RIDECONCEPTS LIVEWIRE/ライブワイヤー

 

 

MTBのペダルとシューズはセットで考えましょう。

ペダルとシューズどちらかだけ良くてもメリットは半減します。良いシューズと良いペダルどちらも揃って最大限効果を発揮します。

MTBシューズと相性のいいペダルはこちらです。

👉 DMR VAULT PEDAL

👉 ANVL TILT V3

これらのペダルならどれを選んでもまず間違いないです。

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